工業地帯

本タイトルは内容とは何の関係もなく……

 わけもなくつかれていて、文章、は人間ではないので、人間から逃れるために私は文章をするのだと考えて居るけれど、この方向には、人間が、知らぬ間に潜んでいるように思うのだ、寂し気な狂気とでもいえそうなものが、柱のそばから覗いているいったい何を引き寄せてしまうのだろう、ここにいないことの症例は、はたから、もとい、どこまでが不明瞭な形態をとるのか、治療を、優先しない文体の選択、過半はすでに消費される顛末、そこはかとない外傷をのぞんでやまない症候、人身事故的告白は衝動、さりげなく、場におらず、つねに、人間に曝露されることからくる痛み、に、火傷を見通す、耐え難い騒音、無秩序で非機械的な騒音、外傷にならない悪辣な苦み、それが喉の奥でいつまでも残る、ささやかな悪意、カーテンを閉めろ

 そうだ、そういうことが嫌いだ、寝ることも苦手だ、ひどく疲れていたのならこのまま冥府へと疲れていたのならこのまま膿んだ傷のような蒼白な疲労を抱えて、その場しのぎの葬式の感想文などを献灯した、明けるような5時に、君は知るか、このおぞましき、疲弊の悪疫を、聴覚をもう酷使しすぎたから、私はこの場にいないのだろうが、逃れることが許されない粘着質な朦朧とした、人格たちの交流を、忌まわしいと思いながら眺めているそれだけで、毒は私を食らう、夢を忘れることが上手くできなかった、都市の形成だった、神のようななにか、神にはなれなかったなにかが本を積み重ねて都市を作る誰かが、爛れたまま感染症で死んだ、いや、死ななかった、不活化されたデングウイルス、この城市の、先の、原の、針葉樹林、いや、違う、太宰はいたるところで出版されているせいで、どれを買えばいいんかわからない、もう人間失格御伽草子と晩年ときりぎりすあたりの題名の短編集はもっているが、マクベスパンドラの匣?あたりには関心がなく、女生徒は読んだ。あれ?読書できてるじゃん。できてるじゃん私。太宰はね。ていうかあのあたりあのあたり?教科書近代作家シリーズは太宰しか読めない。伊坂幸太郎も読む気がしないしあとなに?何かしら読めないのがわらわらあるんだ読めるのが、読める……私は文章に関心があってその中身にはさほど関心がないというより人間に関心があまりないか過半の人間とは異なる関心のパターンを人間に抱いていることでしょう、読めるのは木下古栗。佐川恭一はあまりよめない。酉島伝法も疲れてしまったし、もう酉島気分ではないのかもしれなかったし、私が末期だから(まつごだから)何も読めないのかな疲れていた、『八本脚の蝶』と『人間失格』をカバンに入れている25歳、自殺志願者か?そういえばネクライトーキーの曲でも25を過ぎたら死ぬしかないってあるんですが25歳は自殺の好発年齢なのでしょうか。確かにわたしはもう十分すぎるほど生きているからやめたいと疲れているときなどに思いますがね、そういう傾向があるんでしょうか、25歳に?

 

 イヤホンが壊れまして。もうどうしようもねえよノイズキャンセリングできなくなってからユリイ・カノンとトーマのアップテンポばかり入れたプレイリスト聞いていて、曲は好きなんだけれど、九龍レトロ、スーサイドパレヱド、マダラカルト、トーデストリ―プ、などなど、ただ手段として聞くのがつらいしもう少しけだるい曲聴きたいよね、étéとか。あでもカンザキイオリも好きです。昨日はロマンチック願望聴いていたな。一曲リピート。していた時に描いていた絵はできなかったけれど。疲れるから、居間にいると人間が繁茂していて、人間とかかわる人間きもちわるいな。僕か。