髪を切る、ほかの作業、それからさて。

 誰か題名代わりに考えてくれ嘘だけど。

 髪を切りました。文房具ですらないような装飾的なかわいいはさみで。ええ、この鋏は本当に見た目が良くてしかも実用にもある程度堪えうるからいいのです。

 髪を自分で切ると「は?」みたいな扱いをされるのでつらいです髪を切ったことにたいした意味はない、長いと邪魔。いや意味はあるし、自傷行為の代償かもしれないがそれはそうと髪が邪魔だった。なんというかただでさえ不活性な根暗なのに余計根暗に見えるんだよな私は髪が長いと。私にはそう見える。美容師の人に髪を切るときの以前と以後の印象の比較を述べたところ、「これが分かるのは美容師くらいの人です」とか褒められたのだが、それが真かどうかはさておき、仮にそうだとしても私は美容師ではないからこういう目のよさは寧ろ不利益ですらある。むろんこういう目のよさがデッサンの狂いなどに描画で気が付くことにつながるのかもしれないし、ありがたいことではある、のだが……訓練して手にするか、訓練してもだめなケースも考えればたしかによい賜りものでは在るのだし、無碍にするのもどうかなっていう気持ちはあるがしかし、たぶんその目のよさのせいで、「前髪が伸びたので印象が違う」のタイミングが家族より早かったり、あと非常に気になって気分まで落ち込むので本当に前髪が不適当に長いと気分が落ち込みやすいんですよ、だから頻繁に自分で切るようにしているがさすがにすべての髪を切ることを自分でやるのは厳しいから美容室で切りたいが今!髪が邪魔なんだ!そして家族は私ほど髪の伸びたこととか、に頓着していないからまだいいでしょうといわれ、私とて財政難だから、自分で切るしかなかったのだ。

 しかしやはり見えなくてもいいものまで見えたり意識しなくていい音まで意識に上ってきたりする(気がする)のは邪魔ではないですか、この言い分がうっとうしく聞こえることを承知していてもなお、たとえばポップコーンの咀嚼音が鮮明に聞き取られなくなるのなら、多少耳が悪くなってもいいと思わざるを得ないわけで……突き詰めると自殺になるんですが。

 それと最近急死することに突然怯えだして、何だろう、もとからそういう予期しない死やイベントが苦手?いや死んだことはないが、病死したくないあまり自殺で死にたいと願った私の根源の近くを思い出す。死ぬ分にはいいのだが、火災とかに遭いたくないしそれは、不意に失うからで、その多大な欠落を抱えて生きるのがあまりにも恐ろしいから、急死にも火災にも見舞われないように死ぬかあ、え、なんで?

 知らない。が、部屋がきたないし体調は悪いし、そうだ、体調が悪いから急死するかもしれないと思ったんだ、だったら自殺を検討しておいたほうがいい、怖いから。自殺を考えるということは、むしろほかの死の可能性から目を背けていることでもある。だって自殺前に不慮の死を得ることが想定されていたらどうやって自殺するのだろう、または自殺について考え始めることがどうしてできようか?

 体調が悪すぎて抗うつ薬出ていてよかったなと思ってます。助けられていることだろう。