バナナとじゃがいもと遺伝的多様性と人格

でも人格って、細胞とかの実態がないと現れようがない気も

俺はは高校6年生。先日は就職活動19384756社目の大手企業(名前は伏せるがG産業としておく、ゴキブリとは関係ない)の面接を受ける運びとなった。俺は高校6年生。amazarashiの歌詞ではないが「生まれた時から白痴できちがいで」どうしようもなく愛嬌が欠如した内向的で自閉症スペクトラムADHDADHDってAJDDとかAHDDとかADDHとか誤植してから要尺打つことができるASDADHD併発二次障害うつ病。手帳はまだない。吾輩は人間であって、障碍者手帳はまだない。障害か障碍かわからず第一変換候補で描くくらい超絶に無縁なので多分この1048274462社目のゴキブリ産業の面接のあとで不採用の通知が、(大手企業、名前は伏せるが、ゴキブリ産業としておく、Gとは関係ない)来たのだと思う。それでも書面の審査を通過した俺は運が良かった、なんせ直前の2398473621社目のF産業までは、書類を書くことすらできなかったのだ、書類なくしたし履歴書の字が読めないし、俺は字は書けるのに、……俺は字が書けるんだ……そうだ、そこらの文盲とは違って字が書けるんだ!だいたいそこらの人間はぴーちくぱーちくやかましく騒ぎ立てるわりに何についても話していないから文盲なのだ、多分、。だってピーチくぱー地区やかましく話した手言い立てるわりに内容をまるで別のことにしても成り立ちそうな会話しかしてなくない?てかなくない?ありえなくない?いやマジマジで、ほんとーにそーいうとかだよお前、えーと?はい、はいじゃなくて、「そうなんだ」もうさほんと、あたしがこうやって面接の練習してやってんのにやる気あるわけ?てかその辛気臭い面なんとかしろよ。まずはね、こう、さ、表情の暗さって内面の陰惨さを反映してるからさーな、?わかる?だから嘘でも笑うわけ。OK?そう、了解した、じゃあ、あーしG産業の人事ね、「趣味はなんですか」「趣味だと!?」「NG。もっかいいくよ、趣味はなんですか、てかまじだる、茶ーでおごられんと」「おごりますが」「いや、おごりますがじゃねえんだわなこれが、趣味について聞かれてるんだわ」「あ、はい」「辛気くせえっっつってんだろ、趣味はなんですか?」「………………バナナ、じゃないかった、じゃ、ジャガイモ飢饉をご存知ですか。まず社会ダーウィニズム並みの問題がこの発言には含まれる恐れがあるのですが、社会ダーウィニズムはご存知ですか?進化論を人間社会にまで大風呂敷した話なんですが、その、ですね、多様性の話をする際に、ジャガイモの遺伝的多様性と人間の人格的多様性をどこまで近くに並べていいかという問題がまずある以上、また、参考資料というの明治もなく即興でお答えしている以上、そういった問題がここに生じることは避けられないし、つまりきわめていい加減な言説が展開されうると、ええと、そのようなわけでございますが、ええ、本日話しますのはいまは昔、アイルランドがイギリス領だったころ、そこにバナナ農園がありましてね、ほら、バナナ、皆さんがお食べになるね、あれ、種ないでしょう?多分品種改良している農業試験場レベルではあると思うんですけれどね、まあ推測にすぎませんが、はい、そのバナナ、農場レベルではまあ、種イモのような増やし方をしていたように思うわけですね、で、というのは、均質さ、これは管理の容易さを含みますし、好まし形質を大量生産、ええ、コピー機のように、できるってんでえ、各国の農場でされていることではありますがね、ええ、で三丁目の旦那がアイルランドに行くといいまして、それも昨日のことでございます、今日行く今行くというからあんたパスポートもってないだろ、日本の口蹄疫の問題はどうしたと、こう、止めますとですね、ジャガイモを知っているかと、聞くわけです。ジャガイモ、果て面妖な、昨日食べましたがな。はい、唐揚げで。だいたいその三丁目の旦那と飲みに行くというので二件目三件目と回るうちに、とうとう件の屋台にまいりまして、ええ、旗に「件」と書いてございますから、これは間違いありません、で、ポテトサラダのから揚げというものがありましてな、こりゃ妙だと、まあこちとら酔ってましたから、頼んだわけでございまして、はい、それはまあ、いいのですけれどね、話すわけですよ、ジャガイモを知ってるか、って、旦那またですかいってね、会うたびに聞かれればこちらも覚えますから、アイルランドの種イモが全部クローン状態で遺伝的な多様性がないから平等区への脆弱さもすべてほぼ同様で特定の病気で壊滅的な被害をもたらしたと俗に言われる話で、実のところは、まあわたくしもジャガイモやアイルランドの専門家ではありませんから、この程度にしか存じ上げませんが、バナナ農園などで問題視されているような均一な栽培と遺伝情報によるバナナは、なんでしたか、黒斑病?まあ、農業にも疎くございまして、で、その、つまり、病気がね、ひとたび、それが脆弱なのが流行りますと、みな同じ弱点を持ってるわけですから、農園ほぼ全滅なわけです、で、もちろんこれは農作物の性質の問題でして、これを安易に、だから人物の多様性が、などと申し上げるのは、優生思想のような危険なにおいがしますが、さて、趣味と申しまして、先月三丁目の旦那と飲みに行った時のことでございます、おっしゃるじゃないですか、趣味について人に尋ねることが流行っているらしいな、と、でわたくしはもうしあげたわけです、あああの、協調性と活発さを要求する、と、しましたら旦那、ジャガイモの話をはじめまして、もうそれから5か月もジャガイモの話をしております。さて、貴下はわたくしめに趣味をお尋ねになられましたが、おそらくは、趣味について尋ねているわけではなく、ふさわしい回答を」「長い」気がつくと三丁目の旦那も腐れ縁の幼馴染もいなかった。僕はマックで一人、「物語 就活の歴史」を読んでいた。まるで狐につままれたみたいな話だが、俺の話はこれでおわりである。